JSAVBRについて

就任のご挨拶

動物用ワクチン-バイオ医薬品研究会 会長 下地 善弘

2023年5月に開催された第14回定時総会におきまして会長に選出されました国立研究開発法人農研機構・動物衛生研究部門の下地善弘です。就任に当たり、会員の皆様にご挨拶を申し上げます。まずは、退任されました濵岡隆文前会長のご尽力とご指導に心より感謝を申し上げます。今後、微力ながら当研究会の発展のために努力していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、本研究会は小沼操先生(名誉会員)を初代会長として2003年に動物サイトカイン研究会として発足し、今年で20年目に入りました。この期間には、名称も動物用ワクチン−バイオ医薬品研究会へと変更し、様々な社会のニーズに対応すべく研究活動を発展させてきました。また、この20年間には科学技術に関係する実にさまざまな発見と技術の開発・確立がありました。特に近年は革新的技術が相次いで登場し、産業界に大きな影響を及ぼしています。我々の業界に密接に関わるもので例をあげると、iPS細胞の発見と樹立、ゲノム編集技術の確立、そして抗体医薬の開発とmRNAワクチンの実用化などがありますが、iPS細胞研究は動物の再生医療分野へ応用がなされており、ゲノム編集技術は遺伝子操作が困難であった動物や微生物に利用されています。また、抗体医薬は大動物でも応用研究がなされており、mRNAワクチンは海外ではすでに家畜用のプラットフォームワクチンとして盛んに研究が進んでいます。このように、基礎研究での発見を基に動物用医薬品業界も大きく変化してきており、本研究会もこのような変化に対応すべくさらなる変化が求められています。このためにも、年次研究集会やニュースレター等を通じて最先端の知識と技術の積極的な紹介と発信に取り組み、産官学連携の重要性を念頭におきつつ、すべての会員にとってこれまで以上に魅力のある研究会にしていきたいと考えております。ぜひ、若い世代の人達にもどんどん研究会の運営に参加して頂き、研究会の発展のためにも積極的な提案をして頂きたいと切に願っています。会員の皆様の一層のご協力とご支援をよろしくお願いいたします。

2023年7月吉日

動物用ワクチン-バイオ
医薬品研究会 事務局
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